何度か他市の議員の方から、「富士市のユニバーサル就労支援は素晴らしい!」と言われたことがあるのですが、実際に何をしているのかあまり知らないな〜と思っていたところ、「ユニバーサル就労推進特別委員会」で勉強会があるということで傍聴してきました。
ちなみに現在富士市議会の特別委員会は、このユニバーサル就労推進特別委員会と新病院建設特別委員会の二つ。
ですが、私は無会派のため、富士市議会ではこういった特別委員会には入ることができません。涙
昨日のブログ記事に書いたUniversal MaaSに引き続いての”ユニバーサル”という言葉。
ここでいうユニバーサルも、様々な理由で働きたくても働くことができない状態にある方でも、本人の個性や意欲に合わせて多様な働き方を作り出し、社会を構成する一員として自らの意思により社会経済活動に参加することを促す支援のこと。
実は、行政としてユニバーサル就労に取り組むのは、富士市が全国初!
なるほど、だから他の自治体からも非常に注目されているのか!と納得。
富士市がユニバーサル就労支援を開始したきっかけは、平成27年に市民1万9千人余の署名を添えた要望。
そこから動き出し、平成29年には市議会議員発議による全国で初めての「富士市ユニバーサル就労の推進に関する条例」が施行。
※条例では、ユニバーサル就労の基本理念や市民、事業者および事業者団体の責務など、この事業の推進に関することが定められています。
富士市の行なっている、ユニバーサル就労支援は「働きたくても働くことのできない(働きづらさを抱えた)全ての富士市民」が対象。
なので、引きこもりの方や就労ブランクが長い、子育て中の方など様々な方が対象。
富士市では平成29年から富士市ユニバーサル就労支援センターを設置し、働きづらさを抱えた方を対象に相談から支援まで一体的なオーダーメイド型の就労支援を行なっている。
また、ユニバーサル就労推進事業認定協力企業として、およそ200社を協力企業として認定しており、上記HPでパイロット事業所8社の取り組み紹介も行っています。
そのほかにも、富士市役所庁舎内では令和3年から「ユニバーサル就労支援室」として、就労のきっかけの場を提供するための就労体験として、支援員2名のもと庁内にて7名の方が働いています。
業務は負担の少ない軽作業に限定し、開始から現在まで80以上ある課の内34課からの依頼業務を行なっており、市職員の働き方改革の一貫も担っているのではないかと思う。
この経験をきっかけに企業での就労につながった方もいるらしい。
また、障害者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組のことを農福連携というらしく、富士市でもユニバーサル農業という名前でいくつかの就労支援事業所が農業を通じて就労支援を行なっています。
今年の5月に、ユニバーサル農業の視察に行った時の写真。
生きづらさ、働きづらさを感じる人は多くいると思う。
社会も、多種多様な人を受け入れる体制を求められている。
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