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吉原第一中学校の給食室改修に伴う給食停止について

更新日:6月13日

2024年6月28日(金)

一般質問Vol.5

1.歴史的資源である文化財を活用したまちづくりについて

2.吉原第一中学校の給食室改修に伴う給食停止について


2.吉原第一中学校の給食室改修に伴う給食停止について

 昨年度は吉原第三中学校、今年度は吉原第一中学校と今後も学校施設の老朽化に伴う給食室の改修が必要になっていく中で、この度、吉原第一中学校で令和6年7月1日から令和 7年1月31日まで工事を行うことについて、今後の他校への対応も含め、以下質問する。

(1) 学校からの連絡文書が5月20日付と、保護者への連絡が 遅いと感じるが、いかがお考えか。

(2) 男女共同参画の視点から、給食停止に伴う保護者への負 担について意見を伺う。

(3) 事前に吉原第一中学校で給食調理ができないことに伴う 代替措置の検討はしたか。

(4) キッチンカーやパンの販売、寄附を募るなど、生徒たち に対して市民協働で何ができるかを模索できないのか。

(5) せめて主食だけでも提供することはできないのか。



動画38.22〜


教育長答弁  次に、「吉原第一中学校の給食室改修に伴う給食停止について」のうち、学校からの連絡文書が5月20日付と、保護者への連絡が遅いと感じるが、いかがお考えかについてでありますが、本市の小中学校では、自校で給食を調理する自校給食が特徴であり、富士川・松野地区の4校を除く37校で給食室を保有しています。これらの多くの給食室は老朽化が進行しているため、市学校施設長寿命化計画で掲げた目標使用年数までの活用に向けて、毎年いずれかの学校で、外部、内部、設備機器を一体とした改修を計画的に進めております。この改修は自校で給食を調理する機能を維持するために必要であり、通常6か月程度は給食を停止せざるを得ず、この期間はお弁当の持参をお願いしてきておりました。本来、給食室の改修が予定されている場合、保護者の皆様へ新年度早々にお知らせすべきですが、吉原第一中学校につきましては建具等の改修部材の納期が明確になっていなかったことから給食停止の期間も確定できませんでした。このため、教育委員会から学校へ給食停止に関するお知らせの発出時期を延期するよう連絡いたしました。その後、5月8日に給食室の改修に伴う給食停止の期間が7月1日から来年1月31日までと決まったため、早急に保護者の皆様へ給食室の改修を行うことと、併せてその間、給食が停止することについてお知らせをするよう学校へ連絡いたしました。学校においては、5月13日から16日までの林間学校や修学旅行といった宿泊行事に係る通知や健康面での確認書類が多く発せられていた時期であったことから、確実な周知ができるよう5月20日に文書で保護者の皆様にお知らせいたしました。本来であれば、4月当初の段階において改修開始時期が7月からであることを把握していたため、まずは改修による給食が停止する予定期間について始業式及びPTA総会でお知らせし、その後、期間に変更があった場合には再度お知らせするなど、もっと早い段階において対応すべきであったと考えております。


 次に、男女共同参画の視点から、給食停止に伴う保護者への負担について伺うについてでありますが、吉原第一中学校の給食室改修に伴う給食停止期間が約7か月を要するということで、この間は基本的に各家庭にお弁当の用意をお願いしなければなりません。現代の社会状況においては、各家庭において様々な事情がある中、朝の忙しい時間帯にお弁当を作ることは保護者の皆様に御負担をおかけすることと認識しておりますので、7か月にわたる給食停止に関しては大変心苦しく思っております。


 次に、事前に吉原第一中学校で給食調理ができないことに伴う代替措置の検討はしたかについてでありますが、給食室の改修は毎年のように行っておりますが、給食停止期間中にお弁当を持参していただくことにつきましては、従来から保護者の皆様にお願いをした中で、御理解、御協力をいただき、実施してまいりました。このことから、吉原第一中学校につきましても保護者の皆様にお弁当の持参をお願いしていくこととし、登校中のコンビニ、スーパーでの買い出しを可能とするとともに、長期にわたりお弁当の準備が難しい場合などは個別に対応を相談させていただくことについて、6月19日に文書にてお知らせをさせていただきました。


 次に、キッチンカーやパンの販売、寄附を募るなど、生徒たちに対して市民協働で何ができるかを模索できないのかについてでありますが、長期の給食停止は保護者の皆様に大きな負担となることから、個別にコンビニ等での昼食購入を可能とすることで保護者の皆様の負担軽減につながることを期待するところであります。キッチンカーやパンの販売などにつきましては、生徒が確実に昼食の購入ができるよう予約販売を可能とすることや、注文管理、配布方法、購入時間の確保などの課題がありますが、事業者等民間の方々の協力が得られれば、さらなる負担軽減になりますので、対応いただける販売業者などを調査し、検討してまいります。また、寄附を含めた経済的な代替措置につきましては、今後、他市の動向等を参考にしながら研究してまいりますが、まずは要保護や準要保護など経済的支援が必要な生徒に対し、昼食費支援として学校給食費相当額を支給する措置を取ることにより、負担軽減に努めてまいります。


 次に、せめて主食だけでも提供することはできないのかについてでありますが、主食につきましては、給食室が改修中となるため生徒が自宅から食器等を持参する必要がありますが、指定業者から納入を行っておりますので、提供することは可能であります。なお、主食のみを提供する場合には御家庭に副食の用意をお願いすることになりますので、保護者の皆様や学校の意向を十分確認しながら検討してまいります。教育委員会といたしましては、今後も市内小中学校において給食室の改修が行われ、給食停止の措置を取ることが想定されることから、保護者の皆様の負担軽減のため、給食室の改修期間中における児童生徒の給食の代替措置について、家庭や学校の意向を伺いながら対応方針を検討してまいります。


市川議員 吉原第一中学校の給食室改修に伴う給食停止について、私は給食が好きでした。偏食な両親のもと食わず嫌いの多かった私が、今、噛めるものなら何でも食べられるのは、美味しい給食のおかげです。

 しかしながら、今回の一中のケースでは、本来年間180日間給食が出るところを、たった77回しか給食を食べることができなくなります。

 保護者にとっては、本来年間11日間しか作らなくて良かったお弁当を、10倍近い108日分作る必要があります。

 そもそも普段からお弁当の回数が多く、負担だと聞いていましたが、その10倍もの負担を、開始40日前に保護者に伝える。夏休みの1ヶ月も3食作るの大変なのに、7ヶ月は無理という声も聞いています。


質問(1)の学校からの連絡文書が5月20日付けと、保護者への連絡が遅いと感じるが、いかがお考えかについてですが、答弁で材料の納期により、給食停止の期間が確定できず、教育委員会から学校へ、お知らせの発出時期を延期するよう連絡した。とのことでしたが、教育長が仰るように改修開始時期が決まっているなら、まずは、給食停止について一刻も早く伝えるべきだったと思います。

 保護者にとって突然の給食停止は予期せぬ変更であり、不安であり負担です。

他校の保護者からは、「7ヶ月もお弁当なら、私なら転校させる」という声すらありました。

 そもそも2月定例会で提出された予算に入っていたということは、新年度が始まるタイミングで一中に対して伝えることは可能だったはずです。保護者や生徒の気持ちになれば早めに伝えることがまずは誠意的対応だと思います。昨年度末に知りたかったという声もあります。

そこで質問ですが、今後、他校に対しても同様の改修が行われると思うが、それは何校、何年かかるのでしょうか。伺います


教育次長 給食室の改修が毎年何校ぐらいあるのかということで御質問を承りました。現在、各学校の自校給食になっている学校は37校ございます。こちらを仮に1年に1校ずつということで改修をしても37年間かかることになります。ですので、毎年1校、多ければ2校という形で改修をしていかなければならない、そんなふうに考えております。


市川議員 最長37年ということでしたが、必ず毎年いずれかの学校で工事が行われるならば、もっと考える必要がありますよね?!

 スクールコミュニティではなく、コミュニティスクールを謳っている本市なのだから、こう言ったときは地域の協力を仰ぐものありだと思います。

 地域コミュニティ内で食材や調理を共同で行ったりだとか、絆カレーのようなチケットで子供が無料で食べられる素晴らしい試みを行なっているところに相談するだとか、いくらでも方法はありますよね。

 三中は381人、一中は606人ですが、昨年火災のあった岳陽中は790人と、一中と三中よりも給食提供数が多いにも関わらず、給食センターの活用や仕出し弁当で対応していました。

 つまり、やる気があればできるということです。


次の、2)男女共同参画の視点についてですが、

ご答弁にありました、基本的に各家庭にお弁当の用意をお願いしなければなりません。というのはいかがなものでしょうか?

責任を個人に委ねて、親に責任転換していると感じます。

 企業に置き換えて考えると、顧客に提供していたサービスを急に停止する場合、迅速な情報提供と代替案(だいたい)の提示をするでしょう。顧客に寄り添って考えるでしょう。


 今週実は、男女共同参画週間ですが、男女共同参画白書には、男女共同参画と少子化対策は車の両輪であると。働きながら子育てできる環境を整えることと、女性が子育てのために一度家庭に入っても再チャレンジでき、安心と喜びを持って子供を産み育てられることが少子化対策として有効だと書かれています。

 様々な家庭のあり方がありますが、男性・女性・年齢問わず、忙しい保護者が毎日のお弁当を作り続けるのは献立を考える手間、買い物、調理、あと片付け、夏は腐らないように内容物を冷ます必要もあったりと、とても大変なことであることには変わりません。


 ちなみに共働きの夫婦に関しては2018年11月にサーモスが20-50代各200人以上を対象にした「平日の家事の分担」と「お弁当づくり」に関するアンケート調査があり、メインでお弁当を作るのは女性は「自分」が93%、男性がお弁当を作らない理由の第一位は「配偶者が作ってくれる」でした。

 平日の育児を除いた家事分担の割合は夫1割、妻が9割がトップであり、男性はゴミ出し、食事後の片付けなど30分未満に対し、女性は料理、洗濯、買い物などを担当しており、1時間以上家事という家庭が多いです。


 お弁当を誰が作るかが問題です。男女共同参画はまだまだ進んでいません。


 このアンケート調査はサーモスのスープジャーの販売促進のためだったようで、締めくくりには朝の忙しい時間でも簡単・時短・手軽にお弁当が作れる「妻に任せっきりのお弁当づくり」から「家族でシェアするお弁当づくり」に!とありました。

ここでの家庭では妻に任せっきりですが、今回の件に関しては教育現場は家庭に任せっきりでした。

 そうではなく、地域で子育てについて考えましょう。


 男女共同参画の視点に加えて、これは食育の機会でもあると思います。

海外では、パンにリンゴやバナナなどの果物だけというのがランチだったりしますし、別にこれでも良いと私は考えますが。

ただ、お弁当持参を各家庭にお願いするのではなく、自分で作るのも勉強だと学校側から問いかける、食育の機会に活用するのはいかがでしょうか?お伺いします。


教育次長 議員から提案をいただきました食育ということは、給食事業をやっている私たちからすると第1の目標ということでもございます。お話で、もしかしたらお弁当を作ったりするのが難しいという御家庭もあるかもしれませんけれども、例えば、給食の代わりに自分でお弁当を作って、それを、学校でお弁当の作り方を家庭科で教えてもらったり、あるいはテーマを決めて自分でお弁当を作ってみるとか、そういった形のものがもしできるようであれば、学校と協議しながらなんですけれども、進めていきたいと思っております。


市川議員 お弁当の良いところは親子のコミュニケーションが図れたり、食育として、子供が自分でお弁当を作るというのもアリだと思いますので、こういったイレギュラーな機会を活用した教育を考えてみてください。


 次に、事前に大替措置の検討はされたかについてですが、三中で大丈夫だったからそのままお弁当で。という安易な考えが伺えます。保護者にとっての負担を教育委員会はしっかりご理解、ご協力いただいているのでしょうか?

6月19日の文書は拝見いたしました。

 私がこの通告書を提出したのが12日で、その一週間後ですね。

そこには「工事が長期に渡るため、保護者が体調を崩したり家庭の都合などにより準備が難しい場合は、登校中にスーパーやコンビニに行って良い。また、長期に渡り準備が難しい場合は個別に対応を相談するため、教頭までご連絡ください。」とありました。

 わざわざ個別に、教頭に連絡するでしょうか!?ハードル高いですよね。


そこでそもそも、今後全校にわたって行われる給食停止に対し、保護者にアンケートなどは取っていないのか?伺います。


教育次長 現在のところ、まだアンケートは取られてはおりませんけれども、この7月、夏休みに入る前に、保護者に対して意向を確認するアンケートを取っていきたいと、そんなふうに思っております。


市川議員 富士市内全校に関わる重要なことを勝手に決める姿勢はいかがかと思います。

 私が実際に一中の保護者から聞いた話ですが、

 差額を払っても良いから栄養の偏るコンビニよりも仕出し弁当が良い、スーパーコンビニもたまになら良いって言うけどそれもどうなの?子供がコンビニが良いと言う日が続いたら健康的に不安という栄養・健康に対する声。

 お弁当しんどい。何かお弁当頼むとか小学校で作るとかなかったのか。コンビニの書き方も体調が悪い時などって書いてあった。言ってもどうにもならないと思って、仕方ないと思って。差額とか全然払うのに。保護者は全然手間を考えたらお金出すという様々な声を聞きました。


 現在中学校の給食費は354円です。

給食の魅力は、費用が安いことはもちろん、栄養バランスが整っている点です。また保護者の負担軽減にもつながっているのです。


次に、代替案について具体的にキッチンカーやパンの販売、寄付を募るなど、生徒たちに対して市民協働で何ができるかを模索できないのかという質問をさせていただきましたが、

 私が先月末に同様の問いかけをした際は、できないの一点張りでしたが、色々とご検討いただけるとのことで安心しました。

 そこで、代替案の対応をする人が必要になるかと思いますが、各学校5人程度調理員のかたがいます。この方々が担えるのではないかと思いますが、いかがでしょうか?


教育次長 お弁当の取扱い等について、調理員の方に任せられるのではないかという御質問ですけれども、基本的には、そういった形で先生方に負担がかからないようにということで考えております。


 それから、先ほどの地域協議会のメンバーなんですけれども、若い方というのはちょっといらっしゃらなくて、50代と60代が公募委員で1人ずついるということで、20代、30代の若い方はいらっしゃいませんでしたので、御報告申し上げます。


市川議員 正直あまり聞こえなかったのですが、先生の負担にならないように。ただ調理員の方がいらっしゃいますので、こう言った機会を利用して、災害時の動き方マニュアルを作成して、有事に備えることも可能だと思います。この機会を有効に使えるよう、色々とご検討ください。


最後の質問の(5)せめて主食だけでも提供することは出来ないのか答弁で、提供することは可能ということでしたが、主食のみでも、仕出し弁当でも、しっかりと家庭や学校の意向を伺いながら対策を検討していってください。ニーズ調査は必須です。


 これから毎年どこかの学校で工事が行われるならば、富士川学校給食センターの拡張をすることで、毎年どこかの学校が助けられ、火災や防災などの視点からも対応できるようになる、なんてことも考えられますよね。とにかく思考停止せず、考える、模索することが重要です。


最後に改めて、私が一般質問をすることにした、経緯をお話しさせていただきます。

 5月20日に保護者への通知があり、私が当局に問い合わせたのが月末。そこから教育委員会事務局である教育総務課と学務課から7日に説明がありましたが、冒頭で課長から「これはうちの非ではないので」と言われました。

 誰のせいかをまず考えるのではなく、何ができるのかをまず考えるべきではないでしょうか。また、私への説明までに1週間ありましたが、学校と直接話すこともせず、要望していた代替案に対しては、できないの一点張りでした。 


 そのために今回一般質問をすることにし、12日に通告書を提出したわけです。


 昨今、子ども食堂が作られ、長期休暇中給食がないために痩せてしまうなど、子供の貧困が叫ばれているにも関わらず、この問題の重要性を理解していないと感じます。

 それに加え、朝早くにお弁当を作らなければならない保護者の大変さを理解していないと感じました。

 そんな中、最近では給食費無償化の流れもありますが、そんな流れと逆行し、無償化以前の問題を平気で行おうとした、教育委員会は必要でしょうか。

 いったい誰のための教育なのか。本当に疑問に感じます。


 今回の件に関して、保護者からは「言っても仕方ないと思っていた」という声がありましたが、実際に、保護者の言葉を真摯に聞く体制には、果たしてなっているのでしょうか。


 そんな教育委員会ならば、いらないと思います。

必要だと、いてくれて良かったと、そんな求められる組織を目指してください。


以上で、私からの一般質問を終わります。

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