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富士市災害者支援ネットワーク会議

執筆者の写真: 市川まみ市川まみ

 本日は社会福祉協議会(社協)主催の富士市災害支援ネットワーク会議に参加してきました!



 昨今、全国で災害が多発しています。

 静岡県は令和3年から3年連続で被災しています。


 そんな災害が起こるたび、被害にあった方のために「何かできることはないか?」と多くの声が寄せられます。


 そこで災害時に支援のネットワークがしっかりと機能するため、社協がこの会を開催してくれました。


  今回は120人もの方が集まり、主催者、そして地域の方々の意識の高さを改めて実感しました。



 災害対応NPO MFP代表の松山文紀さんによる講演「静岡県内の被災者支援から見えた市民の力とネットワークの大切さについて」では、令和3年清水の水被害で被害状況の把握に時間がかかったこと、情報提供が十分にできなかった事に触れ、できることに対し声をかけ、そのつながりをネットにして災害時にも機能(ワーク)するネット=ネットワークを築くことが重要であり、誰かの指示を待つのではなく、ネットである人々が自ら考え動き、ワークすることが目指すべきネットワーク。

 熱海市の土石流災害では、多くのボランティア希望者が殺到したが、外からの支援は一時的だということで、熱海市は市民が市民を支援することに決めた。

 富士市で何か起こった時、市内で自発的に支援できる市民の意識を高めることが重要だと思う。




 「令和4年9月台風15号による静岡市の被災者支援活動について」は、静岡市社協の堀さん、清水災害ボランティアネットワーク代表大石さんから支援活動についてお話いただきました。


 災害被害のニーズ把握はチラシ配布、通知文、住民相談会を通して行い、1515件ほど上がってきたが、限られた人員、スペースの中で初期対応ができなかったことで多くのキャンセルも出てしまったらしい。

 しかし初期は対応する側に依頼が殺到し混乱することは容易に想像できる。


 ボランティアへの依頼内容は廃棄物の撤去、片付け、家屋修理に伴う家財搬出・運搬、家屋保全(壁や床下対応)、土砂撤去など、多岐に、そして広範囲に渡るが、住宅街などで十分なスペース(駐車場)がなかったことも対応に制限をかけたとのこと。


 需給調整はメール、キントーンアプリを活用したが、ボランティア参加予定者が実際当日には1/3しか来なかったこともあるようで、本当にさまざまな苦労があったようです。


 そんな清水での支援活動からの気付き。


・多様な災害の種類や規模を想定した「設置場所」の確保

・立ち上げ準備における支援者(協力者)づくりと連携体制

・支援団体が実施してきた活動の継続方法

・被災住民への必要な情報の早期周知とニーズの把握

・被災状況全体像の早期把握

・資機材など、モノの準備

・活動期における物品購入方法の改善

・ICT活用に関する職員のスキルアップ及び平準化


 この経験を活かして、常時からそれぞれできることを考える必要があると思う。

 普段からさまざまな人と繋がり、知識を得て、その知識をもとに何かあったときに見立てる力を養う必要がある。

 例えば災害時に「情報がない」とよく聞くが、情報は溢れすぎているので、それを『何の(◯◯)の情報がほしい』と変換することで、より明確に情報がわかる。


 知識としては、例えば会場にいた多くの方が知らなかった床下対応。

床下対応とは、一見床が綺麗でも、床下に水が入ってきている可能性があり、それを放置すると木材の腐敗やカビの発生などにつながるので、専門的知識・技術が必要なため、通常のボランティアセンターの対応は難しいとのこと。

 そういった専門的ボランティアはもちろんだが、ボランティアができることは多岐に渡るので誰でもできることがあるはず!


 ボランティアは難しいことじゃない。


 災害ボランティアとは、災害時に行う生活支援。


 何かあった時に「連携」「協働」していくために、平時から顔の見え、ちょっとだけ無理が言える、助けてと言えるつながりを作っておく事。


 災害時の多くの困り事は生活課題であり、ボランティアの役割は力仕事だけではなく、不安な心情に寄り添うことも大切で、心細い時に気にかけてくれるだけでも嬉しく、救われる人もいると思う。

 困り事は見えにくいし言いにくい。でもそんな困った時に思い浮かぶ人になる、そしてそんな人が増えれば何かあった時に連携・協働できるのではないでしょうか。


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