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執筆者の写真市川まみ

第一回 富士市新病院建設基本構想等審議会

 昨夜(9月18日)は、第一回 富士市新病院建設基本構想等審議会の傍聴をしてきました。



 審議会の委員会は地域の医師や大学教授等に加え、公募で選ばれた富士市民3名の計14名。



 年間3回程度の審議会で、本年度中に基本構想を完成させるとのことで、本日は現状についてと、新病院の病床規模、救急医療提供体制と施設計画についての案の説明と話し合いが行われました。

・病院の規模(スタッフ人数や、地域の医療機関との関係、建設費)

・救急(県下ワーストワンの630問題の現状をどうするか)



 改めて、新病院建設の経緯は、現病院建設から40年が経過し、経年による老朽化が課題となり、新病院の整備が必要と判断。

 

 5箇所の候補地の中でも早期開院が望めるとして、現地建て替えで令和13年度の新病院開院を目指す。


 病床数については県の保健医療計画に基づいて、それぞれの地域の病床数が決められているため、病床をこれ以上増やすことはできないらしい。

 ただ、さまざまなデータを見ると今後人口減少していくため、患者数は減っていくと予測さている。しかしながら、現状では回復期リハビリテーション用の病床は地域の病院で賄うことができているが、それが超高齢化した社会では足りなくなってくるのでは?15年単位で需要を考えることも重要だという話も出ていた。


  病院から在宅へ繋げる仕組みづくりも必要。


 救急については、中央病院で年間3500件程度の救急を受け入れているが、その内22%は富士地域外に流出しているため、広域連携も考える必要がある。しかしながら蒲原病院院長から、静岡は地域の地元愛が強く、富士市は富士市、富士宮は富士宮、三島は三島と考えている人が多いから広域連携は難しいというような意見があったが、個人的には今後何十年も存在する予定の市立病院なので、もっと広い目で見てほしいなーと思いながら聞いていた。


 救急医療センターでは年間15905人もの患者を診てくれており、そこから中央病院に転移搬送される内の半数は入院となるので、救急医療センターでしっかりと病症を見極めてくれているとのこと。

 以前、救急専門医の先生のお話を聞いた際、救急医療センターの位置が良いと言っていたが、近すぎると歩いて中央病院にきてしまう人も出るし、転移搬送でも5分で着ける程よい距離。別に設置しているメリットがあったんだと納得した。


 中央病院では、職員の負担軽減を図るため、2017年から50人以上増えているらしい。それなのに病院で働く職員はまだまだ大変そうだ。。


 施設計画については、病院を運営しながらの建設となるため、早ければ来年秋頃から段階的に仮設駐車場→立体駐車場→新病院の建設を行なっていくとのこと。(案)




 それにしても、公募で選ばれた富士市民にとっては専門用語が多く、難しすぎる内容だったと思う。。


 そして、多くの話し合いで感じるのが、年齢層の高さ。


 例えば、病院の耐用年数が40年程度だとすると、現在の45歳が40年後に超高齢者85歳となる。


 


 今後の超高齢化社会の中で、 富士地域の人口減少よりも、85歳以上の人が増えることを重視した病院を考える必要がある。


 それに、働き手の人材確保もより困難になっていくはず。


 開院時のこと以上に、40年使う病院ということを意識して建設してほしいと思う。


閲覧数:52回1件のコメント

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1 Comment


BT
BT
Sep 28

病院の建て替えにしても現状だけではなく、世代に着目してその世代特有の事情を先読みして医療体制を構築してほしいですよね。

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