今夜は「数多ある古典から」というコンセプトで学びの幅を広げていける会に
参加しました!
本日のテーマは、貝原益軒著『養生訓』でした。
江戸時代のベストセラーとなった本書は、今でも十二分に通用する内容で、
「養生」というものの捉え方を様々な角度で伝えてくれます。
「健康は全ての基本」
時代を経ても変わらない規定の部分を、現代と比較しながら考察いたしました。
本日触れたのは本書の触りの部分だけですが、まず、この本、1713年に貝原益軒さんという83歳のおじいちゃんが書き上げました。
310年前の83歳というと、きっと今でいう100歳オーバー。
そんなおじいちゃんが筆を取って実体験に基づいた健康法について教えてくれるなんて素晴らしい奉仕の精神!
本日読んだ部分で、私が気になった部分を箇条書きします。
・当たり前のありがたさ
・心身はいたりて尊く=身体があるから成り立っている
・長生きが大事
・やりたい放題=病を求める行為
・寿福 幸福の中で、歓び楽しみ
・養生とは、身体を守るスキル
・寿、いのち長きが万福の根本
・天年(てんねん)=天が与えた寿命
・心に花にあげるように水を与える=心が潤う
・内欲には感情や言葉も含まれ、それに加えて7つの感情がある。どれもほどほどに。
・外邪には雨・風や暑さなど、外部(自然)的要因。そしてそれを恐れて防ぐ。
・内側が弱ければ外から破れやすい
・我慢が基本
・正気を惜しみ←抑えろではなく惜しみ
・元気とは文字通り『気』の元。
・心を平らに
そしてまとめ。
この本は310年も前に書かれたのに、現代にも通じる本質を捉えているなと感じました。
身体や、すでにある当たり前なものをまずは大切に。
今は長生きは医学などがあるから他力本願で、健康と言っても食の見直しが主な気がする。
また、もしかしたら現代人は病を自ら求める生活をしているかもしれない。
『努めるべきことをよく努め、からだを動かし、気をめぐらすのが良い。
努めるべきことをしないで、寝ることを好み、からだを休めて怠けて動かないのは、養生にたいへん悪い。
長く気ままに坐り、からだを動かさないと、元気がめぐらず、食物の気がとどこおって病気になる』
四季がある日本は自然を見れば学ぶことが多いと思う。
例えば、草木や花に水をあげるように、心にも潤いが必要だ。
そして、しっかりと外敵については恐れて、そして防ぐ。つまり考えた上で策を練る。
当たり前に感謝し、からだも心もバランスの良い生活をしよう。
最近、「養生訓」だと思って読んだ後「養生訓」じゃなかったことが判明したのですが、それは「菜根譚」という明代の人が書いた中国古典でした。心身の健康法を説いた『養生訓』、処世術を説いた『菜根譚』と呼ばれているそうです~!