富士の農業の未来を考えるファムトリップに参加してきました
- 市川まみ
- 8月26日
- 読了時間: 2分
今日は、農政課が企画してくださった「ファムトリップ」に参加しました。
※ファムトリップ(Familiarization Trip)とは、地域を体験し、慣れ親しむための旅行。
市議仲間と学生と一緒に、富士の農業の現場を巡り、課題と挑戦を直接伺う貴重な機会になりました。
妙蓮寺「お寺の農場」
お寺は昔から「よろずや」として地域を支えてきました。今回伺った妙蓮寺では、荒廃農地を相談されたことをきっかけに、農業法人「富士岳南農場」を設立。

試験的にレモンや柑橘を栽培し、獣害から逃れた橙とレモンを栽培することに
茶畑の景観を守る活動にも取り組んだ結果、散歩道に
高齢化や担い手不足に対応しつつ、観光資源としても農地を活用
「農業を守ることは、地域の暮らしを守ること」――まさにその実践でした。

農機具体験も貴重な経験となりました。

私も乗りたかった。笑
江尾地区 ― 農地の集約化・基盤整備
続いて江尾地区へ。
ここでは農地の大区画化・基盤整備が進んでいました。

耕作放棄地を防ぎ、利用しやすい農地へ再生
災害時には防災拠点としても機能
地域の合意形成を重ねながら進める、長期的な取り組み
効率的な農地整備と持続可能な経営の両立が、次世代へ引き継ぐ基盤になっていると実感しました。
大渕笹場 ― 茶畑の保全
「大淵二丁目ささば景観保存会」により、荒廃していた茶畑を保全し、観光にも活かす取り組みが進められていました。
農地保全と地域景観づくりが、市民の手によって守られている姿が印象的でした。

富士高砂酒造 ― 農と酒の連携
最後に伺ったのは、創業195年を誇る富士高砂酒造。
富士市産の食材を使った日本酒づくり
地元のほうじ茶をスピリッツに加工
ユネスコ無形文化遺産に認定される「能登杜氏」の技術を継承
ただしアトツギが不足し、「文化の継承」という新たな課題も直面

酒蔵の方は「温暖化で米が固くなり、溶けにくくなっている」とも語っていました。気候変動が酒づくりに直結している現場の声は、とてもリアルでした。
まとめ
今回のファムトリップで改めて学んだのは、農業は単なる生産ではなく、
景観を守り
観光を育み
防災に貢献し
文化を継承する
そんな「地域の基盤」だということです。
そして温暖化や天候により左右される農業の難しさを痛感しました。
富士の農業を守り、進化させていく挑戦を、市政にも取り入れていきたいと思います。
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