米不足を海外需要から考える
- 市川まみ
- 7月17日
- 読了時間: 3分
先週7月8日(火)に受講したJIAM主催「日本の食を世界へ〜地方創生への道筋〜」の中で、日本米の輸出量の推移について触れていたことをきっかけに取り上げてみました!
農林水産省の商業用の米の輸出数量及び金額の推移をご覧ください。

日本米の輸出量の推移がこんなにも右肩あがりだとは!驚きました!
日本米は、香港、アメリカ、シンガポール、カナダと様々な国に輸出されています。
しかしながらこんなに輸出量が増えている、その背景はなんだと思いますか??
・・・・
おにぎりです!

日本でも最近おにぎり屋さんをよく見かけませんか?
ぼんごのような行列のできるおにぎり屋さんもありますが、おにぎりは海外でも人気上昇しています。
4月22日(火)に同じくJIAM主催「おにぎりから世界へ、次世代へ〜地域資源の広げ方〜」一般社団法人おにぎり協会の中村代表理事の講義を聞いていたので、
日本米の輸出量がデータ上でも右肩上がりの理由がおにぎり!と聞き、おにぎりの勢いに改めて驚きました。
おにぎり協会は、「おにぎりのように誰でも作れてしまうものはお金にならない」と言われていた中、2014年に一般社団化。ミラノ万博でも出店。おにぎりを通じて国内外に和食文化を流通させることを目的とした協会です。
「既知の未知化」
〜既知のものの中に未知を見つけ、それを伝えることで受けての変容を促し社会を変革〜
日本国内、スーパーやコンビニでの売り上げは米飯が4兆4500億円規模で43.9%を占め、その中でも1.2位がお弁当とおにぎりです。
日本でも、おにぎりはお家で作るものから買うものへ変わってきています。
そして金沢駅のおにぎりは単価400円で平均8000個売れています。
それがニューヨークでは、そのまた3倍の1000円以上でも売れ、それが適正価格だと捉えられています。
国内の米不足が騒がれていますが、作り手からしたら、より高く売れる市場で売りたいと思いますよね。
日本ではもっと農家さんを守ってほしいと言いながら、お米の値段を下げてほしいと言う。そこには矛盾があります。
農家さんのおかげで私たちは生きていけるし、食は娯楽や豊かさにもつながります。
作り手の収益がアップすることで、日本の生産量もアップするかも。それにより国内の食を守ることにも繋がるという視点もあるなと思いました。
富士市は本年度、おにぎり協会に入会しました。(定額40万円)
11自治体から富士市のお茶と大間町のマグロが加盟して13自治体となりました。
おにぎり協会は、協賛企業には帝人、JTB、象印などがいたり、万博にも出展しています。
おにぎり協会は、情報発信により興味がないの興味のある化することに加え、
年に一度ONIGIRI SUMMITを開催することにより、魅力がないの魅力のある化、それにより南部町には梅を通じて都内から人が来るようになっています。
また、ONIGIRI SUMMIT LOCALを各地のイベントに組み込むことにより、必要ないの必要ある化を行っています。
おにぎりに関連する具を一つ取り上げて加入する中で、お茶で入った富士市、よくやった!
この繋がりをぜひ生かして、またマーケティング・ブランディング・クリエイティブ
について学んでほしいと思います。
おにぎりはみんなが魅力を知っているのに価値を感じていなかった。
そういった資源や当たり前になっている素敵なものが地域には多く眠っていると思います。
今回の研修を通して、また新たなアイディアも湧いたので、それをどう形にするか考えていこうと思います。
※研修報告は全て議会事務局に提出し、保管されています。
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